2008年12月3日

12月7日週報に掲載

 ハワイも雨の季節になりました。庭の芝が青々として生き返ったようです。その代わり伸びるのが早くて、芝刈りも一仕事です。ラジオから流れるアナウンサーの「空を見上げてみましょう」の言葉につられて、ふと空を見上げると、そこには棚引く雲が彩る爽やかな空が拡がっていました。

 最近、近くのガスステーションに表示されているガス代金を見るのが楽しみになってきました。見る度に下がっていきます。それにしても、あの高値は一体何だったのでしょうか? サブプライムの問題で、投資先を失った資金が、一気に原油に流れたために起こった高値でした。実際の原油生産量などとは関係のない、まさにマネーゲームの中で起こったことでした。ゲーム大好きな人のことをゲーマーと呼びますが、世界の経済は、一部の金融のゲーマーたちによって操られていると言えるでしょう。

 適度なゲームは、とても楽しく有益なものですが、過度にゲームにはまると、現実と仮想の区別がつかなくなり、脳の機能にも様々な悪影響が出ることが報告されています。サブライムの問題も、大変に複雑な構造の中で起こっていることではありますが、基本的には単純です。そのシステムを聞けば、いずれ破綻することは素人でも分かります。

 しかし、気づいていても止められない。日本のバブルの時もそうでしたが、このゲームは負けるまで終われないのです。ギャンブルと同じです。聖書は「神と富の両方に仕えることは出来ない」といいます。何が価値あるものなのか、しっかりと見極めて歩みましょう。

関牧師



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