2011年1月13日

1月16日2011年の週報に掲載

最近作成されたDVD「442」を見ました。映画というより、ドキュメンタリーです。第二次世界大戦における日系人で編成された442部隊の歩みを振り返ったものです。ハワイでも日系人による100部隊が編成され、やがて442部隊と合流しヨーロッパ戦線に送られ、米軍史上最も多くの勲章を得たと言われるほどの戦果をあげます。

442部隊の生存者のインタビューを交えながら、当時の日系人の置かれた難しい立場が鮮明にされていきます。そして彼らは自らがアメリカ人であることを証明するために、命をかけたのです。

この日系部隊の、勇猛果敢な戦いぶりが取り上げられ、英雄として扱われ、数多くの勲章が授与されていくのですが、一人の方は、「私は英雄などではない、ただの人殺しだ。私が勲章を付けているのは、家に帰ることが出来なかった(敵も含めて)人々のためなのだ」と語っていたのが印象的でした。

ハワイ選出の上院議員ダニエル井上氏も、善良なキリスト教徒で、教会学校で教えていた自分が、戦場で銃を撃ちまくるという、その矛盾した自分の姿を語っていました。多くの兵士たちが、戦場のトラウマで苦しんでいます。しかし、どうせ話しても誰も分からないと、家族にも話せず沈黙していた方々が語り始めたのです。戦争に英雄などいないと。私たちは、この命をかけて戦った方々から、何を学ぶのか?是非ご覧になることをお勧めいたします。

関牧師




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