2012年1月20日

1月22日2012年の週報に掲載


例えば、目の前にフライドポテトがあります。これは間接的世界での出来事です。つまり、もとはジャガイモがあって、それが育てられ、収穫され、配送され、加工され、販売され、そしてフライドポテトとして目の前に置かれたわけです。

直接的世界とは、フライドポテトの元であるジャガイモに触れることです。あるいは種まきから関わることです。

この世の中にあるもの、日々私たちが見て、触れるものは、ほとんどが間接的世界です。その中に生きていると、フライドポテトがジャガイモから出来ていることを知らない子供が出現します。 

自分は、フライドポテトなのか、じゃがいもなのか? つまり、今社会の中で加工されている自分と、もともとの本来の自分との違いがわからなくなってしまうのです。全てが仮想で、代用で、本物が何なのかが分からなくなってしまいます。

私たちの信仰生活も同じです。直接に天の父との関係を持つのです。メッセージを通して、学びを通して、人を通して、天の父を知ることもある程度は出来ますが、やはり直接です。直接一人一人が天の父との人格的関係を結ぶ、それこそが福音の真髄です。

直接的な、天の父との関係。それこそ祈りの世界です。祈りの中には、他の何者も、何物も立ち入ることは出来ません。

本物が見失われる時代にあって、私たちは物事に直接的に、そして天の父と直接的な関係を持っていきたいものです。

関牧師

2012年1月12日

1月15日2012年の週報に掲載

ジョン・ウェスレーは、教会の祈り会のことを「発電所 パワールーム」と呼びました。

ビルの中には発電施設が必ずあります。だいたい地下などの目立たない所にあるものです。
利用者は普段は気に留めず、当たり前のように電気の使用していますが、実は見えない所から電気というエネルギーが送られてきているのです。

教会のパワールームは祈り会です。私たちの教会が、今も在り続けているのは、パワールームの存在抜きには考えられません。水曜日の祈祷会、礼拝前の準備祈祷会、金曜日の徹夜祈祷会、祈りのチームによる、絶えざるとりなしの祈り。また高齢のために礼拝に集えなくなってはいますが、家で毎日教会のために、一人一人のために祈っていてくださる方々。


皆さんの目につく所で、あるいは目に見えない所で、実に多くの祈りが積まれているのです。この祈りがあってこそ、教会は存続し、活動し続けることが出来ます。

是非、このパワールームにおいでください。まさに縁の下の力持ちとなってください。

また加藤兄、松永兄によりダウンタウンのセンチュリービルで「タワーの祈り会」が持たれています。これはハワイ全体から始まって祈りが拡がっていく、とりなしの祈り会です。この祈り会の体験ツアーも開催しますので、是非ご参加ください。

今、ホノルル教会で、祈りのムーブメントが静かに、しかし確実に進行しています。                  関牧師

2012年1月9日

1月8日2012年の週報に掲載

それにしてもペテロとヨハネの目の前で、40年間歩けなかった男が歩き出したという、この奇跡を目の当たりにして、祈った本人たちの驚きと感動はどれほどのものであっでしょうか?
 
もちろん肉体的に癒されたのもそうですが、この男は踊り出して神を賛美し始めたのです。それは、心が変えられ、生き方が変えられ、喜びと希望の人生に変えられたのです。

イエス・キリストの御名には力があります。この奇跡を目の前にした以上、心が燃えないはずはありません。

私もペテロとヨハネの「神のことばを大胆に語らせてください」と祈った、その情熱に共感できます。これまで私の目の前で、どれだけの人たちが、イエス様に触れられ、変えられていったことでしょうか! まずは自分自身を始めとして、実に多くの人々が、死から命へ、絶望から希望へ、恐れから愛へ、涙が溢れ、喜びが溢れ、笑顔になっていく、その神の御業を目の当たりにして、心が燃やされます。

世の中は、ますます混沌とし、苦しみと痛みが増してきます。私たちは、この世にあって、その状況にただ呆然と立ち尽くし、なす術もなく絶望する者ではありません。

私たちには「神のことば」が託されています。私たちにはイエス・キリストの御名が託されています。私たちは、伝えるべきメッセージを持っているのです。

今年は、私にとって牧会の現場に入って20年目の節目の年です。山あり谷ありで色々ありましたが、福音の力への感動と情熱だけはさらに増し加わっているというのが実感です。
関牧師