2012年5月11日

5月13日2012年の週報に掲載

母の日の由来をご存知でしょうか。1908年ウェストバージニア州のメソジスト教会にミセス・ジャービスという教会学校の先生がいました。彼女は26年間、教会学校で教えたそうです。ミセス・ジャービスが召された時、娘のアンナは、葬儀の時にカーネイションを飾り、参列者にも配ったそうです。これがきっけとなり、教会で5月の第二主日に「母の日礼拝」が捧げられるようになりました。

日本で初めて母の日の行事が行われたのは明治の末期頃で、大正四年に教会で祝われ始め、徐々に一般に広まっていきました。一般に広く知れ渡ったのは、昭和12年(1937年)森永製菓が広告を始めたことがきっかけであったそうです。森永製菓の創業者である森永太一郎は熱心なクリスチャンで、チョコレートやキャンディを屋台に積んで行商しましたが、その屋台には「キリスト・イエス罪人を救わんために世に来たりたまえり」という看板が掲げれていました。彼は「ヤソの菓子屋さん」として有名になったそうです。

母の愛とは、この地上で最も神の愛に近いものだと言われます。どこまでも深く、広く、暖かい、受容の愛です。しかし、その母性愛というものが、「母とはこうあるべきだ」という神話を作り出し、それが逆に「母」を追い詰めているという事も指摘されます。

私たちは「母の日」の今日、母への感謝の思いを持ちたいと願いますが、同時に、母の愛にまさる「神の愛」の思いを向けていきたいと思います。

関師

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