2012年5月3日

5月6日2012年の週報に掲載

アロハタワー
最近の日本からの報道によると、成人男女の4人に一人が、本気で自殺を考えたことがあるとのことでした。大変な数字です。

その内の約半数が、人に相談したり、助けを求めることにためらいを感じています。それは、家族に、友人に、職場に迷惑がかかるというのです。

まさに「日本人的」です。自分が死ぬほど追い詰められているのに、それでも廻りの人のことを考えているのです。しかし、それは、優しさからくる配慮ではなく、「人に迷惑をかけてはいけない」という言葉の呪縛に縛られているのです。

「人に迷惑をかけてはいけない」 子供を育てる上で、大切な躾けの一つとして多用されるセリフです。 しかし、その「迷惑」とは何か? が問題です。私たちは、多くの他者と共に生きている存在です。困った時にはお世話になったり、助けられたり、また時には、する側になったり、そのようにお互いに助け合いながら生きているものです。それが「迷惑」をかけることになるのでしょうか?

本当の迷惑とは、相手を傷つけることでしょう。偽り、悪意、憎しみ、妬み…、これらは人に与えていけないものです。

お互いに助け合い、思い合うこと、いいではないですか。中には、神さまに迷惑をかけてはいけないと思って、自分の重荷を降ろせない人がいるでしょうか? 人にもそうですが、神様にはもっともっと「ご迷惑をお掛けして」いいのではないでしょうか?

関師

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