2008年5月17日

5月18日週報に掲載

 今日は窓の外が曇っています。白い霧がかかっているように見えますが、おそらく火山の影響でしょう。心なしか太陽の光も鈍くなっているようです。
 北国のロシアでは冬季うつ病というものがあって、太陽が見えず鉛色の空が続くと、気分が滅入ってしまいます。そんな時に、どんな治療をするかというと、光を身体全体に照射するのだそうです。私たち神に造られた人間は、身体にも心にも、光が必要です。天地創造の最初に神は「光よあれ」と仰せられて、最初に光を創造されたのは意味深いことです。人間は、光に照らされて生きる者です。
 ただ興味深いのは、光が創造された後に、太陽が創造されたということです。つまり、この光は、太陽の光ではなく、もちろん電気などではありません。この光の光源はまったく別にあります。たとえ、太陽が沈み、全てが暗闇に閉ざされても消えない、輝く光です。
 イエスは「私は世の光です」と言われました。この光の光源は、イエス・キリストです。聖書には「明るみに出されたものは、すべて光となる」と書かれています。光は、時に私たちの心の隅々、人生の隅々までも照らし出します。だからあまり明る過ぎても困ります。泥棒さんのように、暗い方が好きという場合もあります。
 しかし、イエスの光は、裁き、咎める光ではありません。暗闇を光に変える光です。どんな濃い暗闇も、光に触れるなら一瞬で光に変えられます。イエスの光は、愛と赦しの光です。この光を全身に浴びて歩んでいきましょう。

関牧師

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