2008年11月29日

11月30日週報に掲載

 1549年フランシスコ・ザビエルが日本に上陸しました。彼らポルトガル人の宣教師たちは、神の愛を伝えるために、日本語を習得していきました。1603年には初の日葡辞書が作成されています。その中で、ポルトガル語の「愛」は、日本語で何と訳されていると思いますか?ちなみに、当時の日本語の中には「愛」という言葉はありません。

 彼らが、様々な日本語をあてはめ、最も適切であるとした言葉、それは「ご大切に」という言葉でした。神にとって私たちは「ご大切」な存在ということです。
この「大切」という言葉は「大いに切迫している」という緊急的な状況を表しています。そのような状況において、最も先に思い浮かぶもの、あるいは手を伸ばすもの、ということで「かけがえのないもの」から「愛するもの」と言葉がつながってきました。

 あっ地震だ! 火事だ! といった緊急時において、まず何が思い浮かびますか? 何に手を伸ばしますか? それが大切なものであり、すなわち愛するものとなります。
 神にとって、私たち一人ひとりの存在は「ご大切」なものです。あれも必要これも必要、大切に見えるものは多くあります。でも緊急時に、他のすべてを犠牲にしてでも、これだけは手放せないと思わせるもの。神にとって私たちの存在とは、そのようなものだということです。
 そのように大切にされている自分にとって、自分の「ご大切」なものとは何だろうか? そこに自分の心があります。

関牧師



2008年11月20日

11月23日週報に掲載

 今日は、感謝祭礼拝です。1960年12月26日、メイフラワー号に乗って、イギリスの清教徒たちがアメリカ大陸にやってきました。しかし厳しい寒さのために、102名の内の約半数が命を失いました。そこにインディアン達から助けの手が差し伸べられました。彼らから狩猟や農耕を教わり、次の年の秋には豊かな収穫を得ることができました。その時、インディアンと清教徒たちは共に3三日間の祝宴を催したのです。それがアメリカにおける感謝祭の原型です。

 この感謝祭に込められている思い、それは収穫を与えてくれた神への感謝。そして助けの手を差し伸べてくれたインディアンへの感謝です。そこにあるのは、ただ「恵み」です。収穫に必要な太陽の光も、雨の水も、それは人間の力ではコントロールできない領域のものです。ですから、それは神の恵みなのです。インディアンが見たこともない異国の侵入者を助けることも、決して当たり前のことではありません。何の取引もなく、ただ助けられたこと、これもまた「恵み」です。

 感謝は、恵みを体験する時に湧き上がってきます。あって当然と思っている時に、感謝の心は出てきません。食べることも、着ることも、住むことも、そして生きていることさえも、当然ではなく、生かされているのだと分かるときに、自分の存在そのものが感謝に変えられていきます。やがてインディアンは、その土地を奪われ、虐殺されていきます。感謝の心を忘れるとき、人間は傲慢になります。道端の名も無き花の一つでさえ、神の恵みの業なのです。神の恵みに心を向けるとき、感謝は尽きません。神の恵みが私たちを取り囲んでいるからです。

関真士牧師



2008年11月16日

11月16日週報に掲載

 先週の日英合同礼拝の朝、ホノルルアドバタイザーの朝刊に、WALUの家がオバマ次期大統領が少年時代に住んでいた家として、写真入りで紹介されていました。絶妙のタイミングに思わず興奮してしまいましたが、誰にも予想できない展開に、神を畏れつつ感謝しました。

 合同礼拝の中で、英語部のリーダーたちが先に約束献金を捧げたことが発表されました。29家族が応答して、すでに$1ミリオン以上が捧げられたことが報告されました。ハレルヤ!

 23日までに予算が集計され、発表される予定です。それから計画がより詳細に決められていきます。献金という形以外にも、祈りはもちろん、委員会への参加や、様々なファンドレイズのお手伝いなど、色々な形でリニューアルに参加する機会があります。これまで通り情報は常にお伝えしていきますので、皆様の参加をお待ちしています。

 日英の合同礼拝「またやりたい」という声が早くも出ていましたが、場所や予算を考えると、そう頻繁に出来るものではありません。でも新しい会堂が出来れば、そこで出来る可能性も出てきます。いずれにしても、日英が共に礼拝をし、共に聖餐にあずかり、共に奉仕すること、これこそ、まさにリニューアルの祝福の一つです。

 合同礼拝に参加で出来ない方のために第一礼拝を持ちましたが、そこにも確かな主の臨在と喜びがありました。主は、ホノルル教会を祝福してくださっています。

 合同礼拝のために、たくさんの準備と労力が必要でした。奉仕された方々に主の豊かな報いがありますように。これからがリニューアル本番です。主の計り知れない御業に期待しましょう。

関牧師