日本のこの時期の花と言えば、何と言っても桜ですね。「桜の樹の下には屍体が埋まっている」と聞いたことがありますか? これは、昭和3年に発表された梶井基次郎の詩集の一節がもとになっているそうです。
あまり気持ちの良い感じはしませんが、この詩を勝手に解釈すると、暗闇があるから光がある。死があるから命がある。この綺麗な花もまた、黒い土から生じたものなのだという、人間の罪深さと、人間の崇高さを、この桜の樹を通してコントラストに映し出しているように思いました。
主イエスの十字架の死とは、全人類の罪をその身に負って、神の裁きを受けられたものです。この十字架の死の上に、復活の栄光があります。罪と死の中に生きていた人間に、復活の命と希望の光を灯したのです。この復活祭の時、主の十字架の死の上に立つ。復活の力、希望、栄光のゆえに、主を賛美いたしましょう。