2015年11月20日

11月22日2015年の週報に掲載

 1620年12月26日、イギリスの清教徒たちが、信仰の自由を求めてメイフラワー号でアメリカのマサチューセッツ州プリマスに到着しました。上陸したのは102名(男78、女24)でしたが、そのうちの約半数が厳しい寒さと飢えのために命を落としました。

 生き残った人たちは、先住民であるネイティブ・アメリカン(インディアン)に狩猟や農耕を教わり、春、夏と一生懸命働き、その秋には、たくさんの収穫を得ることが出来ました。人々は教会に集い、収穫を喜び神に感謝の礼拝を捧げたのです。この感謝の礼拝が現在の感謝祭のルーツです。実際には、1789年、リンカーン大統領によって祝日と制定されて今に至っています。

 アメリカの原点は、まさに信仰の清さを求めて、命がけで海を渡った清教徒たちの信仰にあります。そして、ネイティブ・インディアンに助けられたという恵みと、そこから生まれた感謝の礼拝こそが、この国の始まりとなりました。

 しかし、やがて恵みと感謝を忘れてしまったのか、ネイティブ・インディアンの土地を奪うという悲劇の歴史もまた事実です。

 私たちは、この感謝祭の時、今一度、信仰の原点、感謝を神に捧げることの原点に立ち返り、あふれるばかりの感謝を神に捧げましょう。

関真士牧師

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