2008年12月23日

12月28日週報に掲載

 さあ、2008年も終わりです。この一年の世相を漢字一文字で表すと 「変」 だそうです。 政治も経済も人の心も、常に変化するものですが、この年は、特にその変化を強く感じた一年でもありました。 もちろん良化ではなく悪化したのですが…。

 対してアメリカでは、オバマ氏が「CHANGE」を掲げて大統領の座を獲得しました。 こちらの「CHANGE」には、良く変化すること、将来への希望が託されています。

 次に紹介するのは、ドイツの牧師であるラインハルト・ニーバーの言葉です。 彼は、この祈りの言葉を第二次世界大戦の中で、最前線でクリスマスを迎えている兵士に向けて送りました。




  神よ、変えることの出来る事については、変える勇気を。
  変えることの出来ない事については、それを受け入れる心の静けさを。
  そして両者を見極める知恵を授けたまえ。


 こんな時代だからこそ、本当の知恵が必要です。ヘブル語の知恵という言葉には「舵をあやつる」という意味があるそうです。 大海原を航海するような人生の旅路において、どのように舵を切ったらよいのか? 思わず「神よ知恵を授けたまえ」と祈らずにはおれません。 

 この一年を振り返り、舵を切りそこなったということもあったかもしれません。 しかし、今一度、イエス・キリストという港に入って、一息つきましょう。 そして、新しい年に向かって、また新たに舵を切っていきましょう。 神からの知恵を頂きながら。 この人生の航海へ漕ぎ出しましょう。

関真士牧師



2008年12月19日

12月21日週報に掲載

 今年もクリスマス礼拝の時を迎えることが出来ました。クリスマスに対する思いも、人それぞれでしょう。先週お証をしてくださったとしさんは、子供の頃からクリスマスがこの世から無ければいいと思っていたそうです。それは、クリスマスが孤独と疎外の時だったからです。しかし、去年のまさにクリスマスの時に、神はとしさんを抱き上げて神の子にしてくださいました。

 今日も、共にクリスマス礼拝を捧げましたが、一人一人が今どんな思いで、この時を迎えているのでしょうか。一緒に喜べる、賛美できる、それがどれだけの恵みなのか、改めて感謝に溢れます。そして全ての人が、このクリスマスを喜べるようにと願います。その喜びは、プレゼントやご馳走の中にあるのではありません。神が人となってお産まれくださったという、この出来事の中にこそ神の愛があり、これこそ喜びの源なのです。

 マザー・テレサがニューヨークにホームを設立しました。なぜこの大都会に? という質問に対してマザーは次のように答えました。「ここには、孤独という貧困がある」と。マザーが来日した時、日本は世界で最も貧しい国だと言いました。それは最も孤独があるということです。

 本当に自分の存在を知り、耳を傾け、理解し、受け入れてくれる存在はどこにあるのでしょうか。
「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。」(ヨハネ1:14)
 クリスマスは、神が私たちと共にいてくださるという印です。人は誰しも孤独だといいます。しかし、イエス・キリストは、その孤独のただ中にこそ、お生まれくださるのです。

関牧師


2008年12月12日

12月14日週報に掲載

 先週の火曜日、風邪でダウンして寝ていたらKZOOから電話が入り、「先生、心に光をです!」ということで、すでに時間は過ぎており、すっぽかしてしまいました。連絡を入れれば良かったのですが、すっかり頭から飛んでいました。申し訳ありません。

 水曜日は、日本からのゲストで岡本依子さんがスタジオに来られました。岡本さんは、テコンドーのオリンピック日本代表選手で、アテネで銅メダル、シドニー、北京と3大会連続出場を果たしました。テコンドーは韓国の空手のような格闘技ですが、その関わりもあって、2年前に韓国の教会で導かれてクリスチャンになっていたのです。この2年間は、本当に平安で幸せに競技生活を送れたと話されていました。今回引退をして、これからは日本にテコンドーの道場を千箇所作り、それを通して福音を伝えるというビジョンを語っていました。素晴らしいですね。

 先日は、友人のブログを通してメジャーリーガーの田口壮選手の証しの映像を見ました。彼はアメリカに来てから、クリスチャンの夫人に導かれました。大勢の観衆の前で、キリストを証ししていました。今まで日本人のプロ野球選手でクリスチャンの人は聞いたことがなかったので、とても励まれました。その知名度を生かして、さらに大胆にキリストを証ししてほしいと思いました。

 キリストの福音は、どんな時代の、どんな国の、どんな立場の人にも、どんな状況にある人にも、まさに信じる者を救う神の力であることを覚えます、「神にとって不可能なことは一つもない」

 関牧師


2008年12月3日

12月7日週報に掲載

 ハワイも雨の季節になりました。庭の芝が青々として生き返ったようです。その代わり伸びるのが早くて、芝刈りも一仕事です。ラジオから流れるアナウンサーの「空を見上げてみましょう」の言葉につられて、ふと空を見上げると、そこには棚引く雲が彩る爽やかな空が拡がっていました。

 最近、近くのガスステーションに表示されているガス代金を見るのが楽しみになってきました。見る度に下がっていきます。それにしても、あの高値は一体何だったのでしょうか? サブプライムの問題で、投資先を失った資金が、一気に原油に流れたために起こった高値でした。実際の原油生産量などとは関係のない、まさにマネーゲームの中で起こったことでした。ゲーム大好きな人のことをゲーマーと呼びますが、世界の経済は、一部の金融のゲーマーたちによって操られていると言えるでしょう。

 適度なゲームは、とても楽しく有益なものですが、過度にゲームにはまると、現実と仮想の区別がつかなくなり、脳の機能にも様々な悪影響が出ることが報告されています。サブライムの問題も、大変に複雑な構造の中で起こっていることではありますが、基本的には単純です。そのシステムを聞けば、いずれ破綻することは素人でも分かります。

 しかし、気づいていても止められない。日本のバブルの時もそうでしたが、このゲームは負けるまで終われないのです。ギャンブルと同じです。聖書は「神と富の両方に仕えることは出来ない」といいます。何が価値あるものなのか、しっかりと見極めて歩みましょう。

関牧師