2010年12月3日

12月5日2010年の週報に掲載

さて師走に入りました。師走とは、僧侶も走るくらいに忙しいという意味ですが、別の解釈もあって、師とは昔の中国の「師団」つまり軍隊を意味しているということです。軍隊の兵士たちには農民たちが多くいました。彼らを故郷に帰さないと食料がなくなってしまいます。そこで、この時期に、兵士たちを一時的に自分たちの故郷に帰すことを、師走と表現したとのことです。

兵士たちは、一時の間、戦場にある戦いの日々から解放されて故郷に帰り、本来の仕事に戻ることが出来たのです。彼らにとってそれは、束の間の安息の時であったろうと思います。

この二つの師走の理解は正反対です。かたや最も忙しい時であり、一方では安息の時なのです。確かに私たちにとって、この12月は忙しい時です。しかし、その中にあっても、主の御前に静まり、この一年を振り返る、そんな時にもしたいものです。

プライベートな面でも、教会の活動においても、忙しくなる時期です。「忙」という字は、「心を亡ぼす」という意味です。忙しい中にも、心を生かす一時、それは神との交わり、つまり祈りの時を大切にしていきましょう。

そしてクリスマスの時期の、ひとつ一つのプログラムがただのイベントではなく、まさに聖霊の働かれる、神の業が起こる時となるように、期待し、祈りましょう。

関牧師



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