毎年8月が来ると、この日を思い出します。もちろん私は「戦争を知らない」世代ですが、戦争の悲惨さ、愚かさを忘れてはならないのです。
私の母は、昭和8年生まれ、今年で80歳です。東京の両国は、旧国技館の向いに家があり、隣には横綱双葉山の相撲部屋があったそうです。まさにちゃきちゃきの江戸っ子であったのですが、そこはまさに3月10日の東京大空襲の爆心地でした。
私たち家族がハワイに来る前に、母と家族みんなで、母が大空襲の中を逃げた道を辿るということをしました。下町のわりには、道路が広く、街並みが整然としているのは、空襲で焼け野原になったからだと聞きました。学校に逃げた人は全滅、母は駅に逃げたので助かったということでした。
約10万人が死んだという東京大空襲、母の同級生は、母を入れて二人だけが生き残ったそうです。母は戦後、なぜか宣教師の家で働き、それがきっかけでクリスチャンとなりました。子供の頃、夜寝る時に、大空襲の話をよく聞かせてもらいました。
「平和を造る者は幸いです。その人は神の子と呼ばれるからです。」(マタイ5:9)
関真士牧師
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