それは、ただの仲良しグループとか、気の合う者同士の集まりとかではありません。教会における「交わり」とは、人生を共に生きることです。
共に生きるとは、この聖書のことばに集約されています。
「喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣きなさい。」
共に生きるとは、喜びも悲しみも、共有していきることです。教会には、老若男女、様々な人があつまります。産まれる喜びもあれば、召される悲しみもあります。結ばれる喜びがあれば、離される痛みもあります。癒されたという喜びがある一方で、病を得たということがあります。人生のすべがあるのが教会です。
私たちは、その相手と自分が、いつも同じ状況にあるとは限りません。自分が辛い時に、喜んでいる人と一緒に喜ぶことは容易でありません。また自分が喜んでいる時に、悲しんでいる人と一緒に悲しむことも容易ではありません。
しかし、そこで心を寄せていくのは、教会の主であるイエスが喜んでおられるから、イエスが悲しんでおられるからです。この御言葉の通りの交わりが実現するのは、一人ひとりが、イエスの心に想いを向けていくときなのです。