2013年11月29日

12月1日2013年の週報に掲載

 12月7日(土)は、ハワイに住む私たちにとって決して忘れてはならない日です。1941年日本軍による真珠湾攻撃の日です。ここから世界大戦の火ぶたが切られました。

 8日は、ホノルルマラソンです。日本から2万人以上の参加者があります。時代は変わり、ハワイは、癒しの島として日本人の憧れの島になりました。

 何度もこのコラムで紹介していますが、真珠湾攻撃の攻撃隊長であり、有名な「トラトラトラ」(我奇襲に成功セリ)の暗号を打電し、一番機に乗っていたのが淵田美津雄大佐です。彼は東京裁判で被告として裁かれ、その中でアメリカに対する憎しみで心が一杯になります。そんな彼が、イエス・キリストに出会いクリスチャンとなるのです。そればかりが伝道者となり、日本から世界中に、キリストの愛と赦しを伝える者に変えられたのです。戦後、淵田牧師はハワイにも来ました。まさに彼は、キリストの証人となったのです。

 彼がハワイに来た時、テレビ出演をしてキリストの愛と赦しを語りました。それを見たある視聴者から「おまえがキリストを信じて変えられたのは結構だが、真珠湾攻撃の前に回心した欲しかった。私に息子は、あの攻撃で死んだのだ。私はテレビに向かって唾を吐いてやった」という言葉が寄せられました。

 無理もないことでしょう。しかし、それでも淵田牧師はキリストの愛と赦しを語り続けました。キリストの証人としてふさわしくない者であっても、だからこそ、そんな罪人を愛して赦してくださったキリストを証せずにはおれないのです。

関牧師

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