2015年2月6日

2月8日2015年の週報に掲載

 イスラム国による邦人殺害のニュースに深い悲しみを覚えます。先のイラク戦争以来、情報を制する者が戦いに勝つ、ということが言われています。

 現在のイスラム国が行っていることは、人の心を持った人間とは思えないほどですが、情勢戦略においては非常に優れていると言われています。ウェブを駆使して兵士の募集し、ユーチューブで殺害の映像を流したり、インターネットをフル活用しています。私たちは、このような情報に触れる時は、「情報は必ず解釈する」ということが重要です。
 情報を流している者には、それを流す目的と意図が必ずあるからです。その情報に接した者が、どのように反応するかを予想し、そのように反応させるために情報を流すのです。これは、スーパーのバーゲンの広告から、すべての情報に共通することです。イスラム国があえて、あのような映像を流す目的と意図は何でしょうか? それは恐怖と憎しみを拡げることです。それによってもっと大きな争い引き起こしたいのです。それに乗じて、イスラムの国を拡大したいのです。

 クリスチャンであった後藤健二さんがツィッターに載せた言葉が心に響きます。

 目を閉じて、じっと我慢。怒ったら、怒鳴ったら、終わり。それは祈りに近い。憎むは人の業にあらず、裁きは神の領域。そう教えてくれたのはアラブの兄弟たちだった。

 敵の策略に惑わされることなく、目を閉じて、祈りましょう。

関牧師

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