2010年2月11日

2月14日2010年の週報に掲載

 このたび、日本から高橋敏夫先生が来布され、メッセージのご奉仕をしてくださいます。先生が牧会される春日部の教会には、なんと「在主庵」というお茶室があるそうです。これは日本でも珍しいと思います。高橋先生は、表千家の茶道教授としても活躍され、千利休の直弟子であり、キリシタン武将であった高山右近の研究家でもあります。

 茶道は、日本文化の粋を集めたもので、茶道を通して見る日本文化、そしてキリスト教との接点には、大変に興味深いものがあります。茶道の中に、驚くほど当時のキリシタンの影響が隠されていますし、日本宣教と日本文化の関わりを考える上で、大きな示唆を与えてくれます。

 茶道には「一期一会」という言葉があります。私の好きな言葉の一つです。この出会いは、一生の内で最初で最後かもしれない。私たちには明日のことは分かりません。今のこの出会いは、二度とないかもしれないのです。そのような思いが、この言葉に込められています。これは、茶道のおもてなしの心の原点であろうと思います。

 この礼拝にも一期一会の心で集いたいと思います。主との出会いも、また兄弟姉妹との交わりも、明日が分からないからこそ「今」の出会いを大切にしましょう。二度は繰り返さない時の流れの中で、「今」という永遠の出会いがここにあります。「今」語られている神の言葉、注がれている神の恵みをしっかりと受け取りましょう。

関牧師




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