日本で初めて母の日の行事が行われたのは明治の末期頃で、大正四年に教会で祝われ始め、徐々に一般に広まっていきました。一般に広く知れ渡ったのは、昭和12年(1937年)森永製菓が広告を始めたことがきっかけであったそうです。森永製菓の創業者である森永太一郎は熱心なクリスチャンで、チョコレートやキャンディを屋台に積んで行商しましたが、その屋台には「キリスト・イエス罪人を救わんために世に来たりたまえり」という看板が掲げれていました。彼は「ヤソの菓子屋さん」として有名になったそうです。
母の愛とは、この地上で最も神の愛に近いものだと言われます。どこまでも深く、広く、暖かい、受容の愛です。しかし、その母性愛というものが、「母とはこうあるべきだ」という神話を作り出し、それが逆に「母」を追い詰めているという事も指摘されます。
私たちは「母の日」の今日、母への感謝の思いを持ちたいと願いますが、同時に、母の愛にまさる「神の愛」の思いを向けていきたいと思います。
関師
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