2012年9月14日

9月16日2012年の週報に掲載

今日は、敬老感謝のポトラックランチです。今回お世話になったウエストコビナ教会の中尾牧師は、敬老を敬労と表現していました。いいですね。今日は、敬労感謝の日です。

ホノルル教会では、敬労感謝の対象者は80歳以上です。ハードルが高いです。でも80歳を過ぎていても、こちらが「老」という言葉を使うのをためらうくらいに元気な方も大勢います。敬労という言葉なら使いやすいです。

80歳以上の方は、このアメリカにおいては特別な存在でもあります。80歳以上ということは、戦後67年の現在、戦後のアメリカに移民し、戦争によって傷んだ日米関係のただ中で、日系人の信頼の回復のために、まさに労してくださった方々です。

この方々の勤勉、正直、誠実、礼儀、忠節といった美徳が、戦後の日系人に対する信頼を回復していったということです。特に、このハワイにおける日系人の立場というものは特別です。米本土に行くならば、そのことが良く分かります。戦前、戦後のハワイの日系人たちが、いかに素晴らしい「日本人」であり、同時に「アメリカ人」であったことでしょうか。

しかし、現在の日本人は、その信頼を増すよりは、むしろ減じている面が多いのではないかと危惧したりもします。私たちは、人生の先輩方が築いてきた、このような社会的信頼という遺産を感謝し、大切にし、引き継いでいきたいと思います。

私たちは、信仰の先輩、人生の先輩であるお一人お一人に、敬労の心をもって、感謝を捧げたいと思います。

関牧師

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