この箇所は、「山上の教え」と言われ、イエス様が小高い丘の上に座って語られた教えです。ここでイエス様は8つの幸いを語っています。最初の幸いは「心の貧しい人は幸いです」という言葉です。
誤解を招きやすい表現でもありますね。「心の貧しい」とは、どのような意味でしょうか? しばらくの間、この「山上の教え」から、「幸せ」について学んでいきましょう。
幸福感というものは、とても主観的なものです。その本人が感じるものです。周りから見て、どんなに不幸に見えても、本人は「幸福」を感じていることもあります。逆もしかりです。ということは、人間とはどんな状況、環境の中においても「幸福」を感じることの出来るものなのです。
震災の後、何日も暖かい食物がなく、また何日もお風呂に入れず、そんな中で久しぶりに食べた暖かい味噌汁一杯に、温かいシャワーに、ものすごく幸せを感じたということを聴きました。自分もそうですが、幸福感とは、失った中に、弱さの中に、幸福とは思えない、むしろ不幸な状況の中でこそ強く実感されるのだなと思います。不思議なことです。
関牧師
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