3月10日の東京大空襲の時には小学6年生くらいだったそうです。 その空襲で9万人が亡くなりました。私の母も火の海を逃げたということです。 以前に子供たち孫たちを連れて、その時に逃げた道を辿って歩きました。 もちろん当時と街の様子は違いますが、小学校の門のあたりは面影が残っていました。 駅に逃げた人、学校に逃げた人で、命運が分かれたということです。 学校に逃げた人は、後から押し寄せてくる人々をこれ以上入れることは出来ないと、鉄門の内側から鍵をかけてしまったそうです。
しかし、学校全体が焼かれる中で、今度は学校の外に逃げようとなったとき、真っ赤に焼けた鉄の鍵を開けることが出来ず、みんな門の内側で焼け死んでしまったそうです。
極限状態の中で、人間の様々な姿が見えてきます。今も、テロ、朝鮮や中国の問題など、不安材料がたくさんあります。 この現実の中で、私たちは「平和を造り出す者」としての使命をどのように果たしていけるのか、祈り求めていきましょう。