2018年4月24日

4月22日2018年の週報に掲載

 人生は山あり、谷あり。困難、苦難は、容赦なく襲ってきます。しかし、その戦いのただなかで、「宴会が設けられる」のです。

 「人生は茨の道、されど宴会」とは、順天堂大学病院腫瘍病理学教授の樋野興夫先生のことばです。先生は「ガン哲学外来」を開設し、ガン細胞に哲学的な意味を見出そうと試みています。この働きは日本全国に拡がり、ガン哲学カフェのようなものが80か所以上活動しています。

 ガンに限りません。私たちが直面する様々な問題に対して、その問題が全てではない、最終結果ではない、その問題の向こうに何があるかを考える、それこそ「信仰」の世界です。

 そして、困難、苦難、戦いのただなかで、宴会を開くのです。ガンになったから、落ち来なければならないという決まりはありません。苦難があるから、苦しく生きるという決まりはありません。その中でも、喜び歌うことが出来るのです。

 喜び歌うような場合ではない時こそ、喜び歌い、宴会を開くのです。

 その喜びの根拠は、神が自分の存在そのものを喜んでいてくださるという事実にあるのです。

関真士牧師

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