2013年6月28日

6月30日2013年の週報に掲載

 この一年間、暫定シェパード委員会は、ホノルル教会の声明文(ミッションステートメント)を作成する中で、教会としての賜物と使命ということを考えました。そこから導き出されたのは、ホノルル教会は「癒しの教会」であるということでした。

 私は、その時に「この声明文で本当にいいんですか?」と問いかけました。なぜなら、「癒しの教会」ということは、癒しを必要する方々、つまり傷ついた方々が来られる事を意味するからです。神は、待ってましたとばかりに、傷ついた方々を教会に送ってくださるのでしょう。大変な覚悟が要ります。

 心の傷は、普段は目に見えませんが、隣人との傷と共鳴して表面に現れてくるものです。癒しの教会とは、集まる一人一人の傷が表に現される所です。ですから、もし聖霊のお働きがなければ、収拾のつかない、逆にもっと傷ついてしまう場になってしまいます。

 ホノルル教会が「癒しの教会」であるためには、神の愛と、神の義が明確に現されることを必要です。傷ついた者が神の愛で包まれ、傷つける者が神の義で戒められることです。どちらがではなく、一人の人の中に、この愛と義が必要なのです。私たちは、傷つけられ、また傷つける者だからです。これは、主イエスの十字架を体験する時にこそ与えられる恵みです。

関真士師

2013年6月24日

6月23日2013年の週報に掲載

 次週は、年に一度の教会総会が持たれます。特に今年度は、シェパード委員会制への移行や、教会細則の改訂など、大切な提案事項があります。どうぞ会員の方はご出席ください。

 シェパード委員会とは、これまでの牧師中心の教会運営から、チーム牧会制への移行を意味します。それによって、一人一人の賜物が活かされて用いられるようになるでしょう。この一年間、暫定委員会として、準備を重ねて来ました。当初は男性だけでしたが、女性にも加わっていただき、10名の委員が候補となっています。この10名のためにお祈りください。

 また定款、細則の改訂は、教団からの要請に基づいています。これまでは全教会一つの細則でしたが、これからは各地域教会ごとに独自の細則を作成するようにとの要請がありました。これを受けて、細則の作成を、これも1年間かけて行ってきました。今回提案されるものは、完成版ではありません。今後英語部との協議も重ねて完成版を作成しますので、今回は暫定版となります。

 また今回『教会員ガイドブック』を作成しました。どうぞ手にとって、内容をご覧ください。これも暫定的に、この一年間かけて実際の動きと照らし合わせていき、改訂を重ねていきたいと思っています。これらの作業は、ホノルル教会の歴史にとって、大きな転機となるでしょう。新しい事が始まっています。

関真士師

2013年6月14日

6月16日2013年の週報に掲載

 今日は「父の日」です。私も一人の父として、改めて父であることの意味を考えています。父という存在に任されている役割は、とても大きいものがあります。現代の特に日本の悲観的な社会状況をもたらした要因の一つに、家庭における父の不在があるように思います。

 戦争中は、国の戦士として不在となり、戦後は企業戦士として不在となりました。仮に、家庭に父が居たとしても、自己表現をしない父である場合、それは実質的には不在に近いものがあります。

 日本の家庭の食卓の風景として、家族が黙って食事をし、父親は目の前で新聞を広げているというものがあります。新聞という一枚の紙が家族との会話を絶っているのです。今では、子供たちの方も、スマートフォンに夢中で、食事をしながらもまったく会話のない家庭も増えているようです。

 今こそ、「父が立ち上がる時」です。自らに任された本来の役割を取り戻すのです。家族を愛し、治め、守り、導き、養うのです。妻と会話をしましょう。子供たちと会話をしましょう。父親自身が自己を表現しましょう。家庭、社会、そして教会においても、男性が「父の心」をもって、その使命を果たしていきましょう。

関真士牧師

2013年6月7日

6月9日2013年の週報に掲載

 ここハワイでは、マンゴーが鈴なりです。同じ土から、パパイヤ、オレンジ、梅、かと思うと大根、ピーマン、ニンジンと、数え切れない種類の果実に野菜、花々、樹木が生じてきます。この大地は、何と気前の良いことでしょう。小さな小さな種の中にあるDNAには、それぞれの種類に応じて育つように、ちゃんと遺伝子情報が書き込まれていいます。

 それにしても、同じ土から、これだけ種類の違うものが生じるというのは、本当に不思議なことです。誰が、その情報を書き込んだのか? もちろん神です。

 作物は、ある一定の条件が整えば、自然に成長するものです。太陽と水と土、これらは絶対不可欠なものですが、人がコントロールできないものです。それらは、神の領域です。しかし、人間は、日照りから作物を守り、水が足りなければやり、土を改良することも出来ます。嵐から守り、害虫を除去し、肥料をやり、雑草を抜きます。

 私たちが、御霊の実を結ぶのも、同じことが言えます。主イエスを信じて聖霊を頂いた者たちは、御霊の実を結ぶようになります。聖霊がそのように働いてくださいます。ですから私たちも自分自身を実を結ぶことが出来るように整えていきましょう。

関真士牧師