2008年6月1日

6月1日週報に掲載

 ここのところ、常夏のハワイにも、季節の変わり目というものがあるのだと実感しています。暑さと雨が降らないために、マノアの牧師館の庭の柴も枯れてきました。ああ夏が来たんだなと感じましたが、ハワイで夏を感じるというのも不思議なものです。

 たまにマノアの谷を山沿いに歩いて散歩します。色々な家や庭を見るのがとても好きで、特に木造りの古い家が大好きです。おまけに木の電信柱が立っていて、そんな中を一陣の風が吹き抜けます。風にも色々あって、時には晩秋の風、初夏の風などなど、懐かしい匂いがしたり、そんな風に吹かれると、ふっと子供の頃の気持ちや、夕暮れ時の町並みなどが思い出されます。

 ハワイに来て、風を感じることが多くなりました。今私が受けているこの風は、どこを旅して来たのだろうか? 太平洋の大海原を通って、その前は? そしてこれからどこへ行くのだろうか? 目を閉じて、両手を広げて身体一杯に風を受けると、太平洋の大海原に一人立っているような感覚になります。全ての風が、自分に向かって吹いているようです。自分も「千の風」のような詩が書けるのではないかと、一瞬詩人になった気分です。

 神の恵みも風に乗ってくることがあります。「風は、思いのままに吹く」とイエスは聖霊のことを表現しました。聖霊の風に乗って、神の愛、平安、希望が吹いてきます。心を一杯に広げて、全身でこの風を受けましょう。この風の中で、すべてが癒されていきます。
風を感じられる生活、いいですね。

関牧師

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