2007年11月23日

11月18日週報に掲載

 1620年9月2日  イギリスの清教徒たちは、信仰の自由を求めてメイフラワー号に乗りアメリカ大陸へやってきました。男性78名、女性24名、合計102名です。ボストンの地に上陸した一行は、冬の厳しい寒さと慣れない環境の中で半数が死んでしまいました。その有様を見たインディアンたちは、彼らにコーンやカボチャの育て方などを教え、種を分けて与えてくれました。
 次の年の11月、収穫の秋を迎えることが出来ました。そこで清教徒たちは、インディアンを食事に招き三日間かけて感謝の祝いを持ったそうです。その時の食事が原型となって、カボチャ、トウモロコシ、サツマイモ、七面鳥を感謝祭において食するようになりました。やがてリンカーン大統領の時代に、11月の第4木曜日を感謝祭と定めて今日に至っています。 
 初めての感謝祭、それは半数の愛する同胞を失った痛みと悲しみ、さらにこれから厳しい寒さを迎えようとしている状況の中で行なわれました。この厳しい過去と未来を結ぶ「今」という時に、彼らは神に感謝を捧げたのです。感謝は過去に向って癒しを、未来に向って希望を与えるものなのです。
 神に感謝を捧げることは、神の支配、神の計画、神の最善の導きに対する信仰告白なのです。そして全ての感謝の源は、イエスによって救われたという恵みの体験にあります。

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